クラスメソッドOSS支援開始のお知らせ
「普段の開発でどれぐらいOSS使ってる?」
「え?いきなり聞かれても正直わからんで。めっちゃ多い気がするけれど…」
昨今、ITエンジニアの業務においてOSSの利用は不可欠になりました。20年以上前ならいざしらず、現代の開発においてはOSSを全く利用しない開発はありえないほど、OSSはその理念も利用も浸透しています。
今般クラスメソッドでは、クラスメソッドの業務に関わりが深くかつ広く利用しているOSSを中心に、社としての支援を開始しました。このブログでは、弊社のOSS支援に関する取組の方針と実際に支援させていただいたOSSについてご紹介します。
(祭) ∧ ∧ Y ( ゚Д゚) Φ[_ソ__y_l〉 OSSマツリダワッショイ |_|_| し'´J
なんとなくお硬いブログになりそうでちょっと迷ったけれど、いつものギコ猫は入れました!
なぜクラスメソッドはOSSを支援するのか?
そもそも、なぜクラスメソッドがOSSを支援するのか、その理由を説明します。この草案は、奥が作成し、今回の取組の発起人にもなってくれました。この場を借りて感謝の意を表明します。いつもありがとう!
OSSエコシステムの維持
1番大きな理由です。普段私たちは膨大な量のOSSに支えられています。そしてそのおかげでプロダクトを成長させられています。仮想DOMライブラリがない、UIライブラリがない、フォームライブラリがない世界を想像できるでしょうか?
私たちがOSSで受けた恩恵は還元するのが自然です。なのでOSSという素晴らしい仕組みとライブラリの開発が持続できることと技術的な発展のために支援をおこないます。
働き方の多様性への支援
オープンソースで金銭を得る で記述があるようにOSS開発への関わり方は開発自体を趣味としていたり、コミュニティとの関わり自体を主として金銭の受け取りを行わない人もいます。
その一方でOSS開発で金銭を受け取れることで、金銭的理由が原因でOSS活動を行えない人へ少しでも平等なコントリビュートの機会を儲けることができます。これにより異なる人生の歩み方をしている人でもコントリビュートが可能になること、またOSSへのコントリビュートを仕事として生計を立てることの助力になります。
OSSエコシステムの中での多様性、そしてさまざまな働き方を実現するために支援をおこないます。
新しいクラスメソッドの形
クラスメソッドはクラスメソッドのカルチャーを通じてクラスメソッド社員の行動指針や価値観を表現しています。その中でも触れられている、「ダイバーシティ」「プロフェッショナル」「感謝」を実際の行動として示すことで、DevelopersIOを通じて行っている情報発信のみにとどまらず、技術者への還元も実現することができれば良いと考えています。
共感できる仲間と働く
OSSへの支援、社会貢献に対して積極的な人と働きたいため、この取組を続けることがそのきっかけになると考えています。
今回の支援先OSSとContributorの方々
上記支援ポリシーをベースとして、クラスメソッドの業務に深く関わっているOSSを以下選定させていただきました。支援方法ですが、基本的にはGitHubのSponser機能を利用しており、一部Open Collectiveも併用しています。
GitHubのSponser機能を利用した寄付先の一覧は、クラスメソッド公式OrganizationのSponsoring一覧から確認できます。
Hono
Honoはエッジコンピューティング環境のWebフレームワーク。こちらのContributorのYusuke Wadaさんに支援させていただいてます。
LocalStack
クラウドアプリケーション開発のためのテスト/モッキングフレームワーク。LocalStackには、Open Collective経由で、支援させていただいています。
Toru Nagashima
eslintのContributor。
SUZUKI Sosuke
prettierのContributor。
Tilfin Ltd
aws-extend-switch-rolesのContributor。
支援先の選定方法について
世の中に多数あるOSSの中から、支援先を選定するにあたって、クラスメソッドとしては、主に以下の観点から支援先を選定させていただきました。
- クラスメソッドの業務に深く関わっている
- 実際のクラスメソッドの業務で広く利用されている
2つ目の「実際の業務で広く利用されている」という観点については、実際に業務利用されているpackage-lock.json
から、依存数を算出するスクリプトを弊社やまたつが作成し、それを元に依存数が大きいものを中心に選出させていただきました。
コード含め詳細はこちらをご参照ください。
その他OSS支援の取組について
クラスメソッドは、今後も継続的にOSS支援に取り組んでまいります。またCX事業本部中心に、メンバーのコントリビュート実績も、以下でブログ公開しているのでこちらも合わせてご参考にしていただければと思います!
2023年1~3月のCX事業本部メンバーのOSSコントリビュートについてご紹介します | DevelopersIO
2022年10~12月のCX事業本部メンバーのOSSコントリビュートについてご紹介します | DevelopersIO
2022年7~9月のCX事業本部メンバーのOSSコントリビュートについてご紹介します | DevelopersIO
2021年7~9月のMAD事業部メンバーのOSSコントリビュートについてご紹介します | DevelopersIO
それでは、今日はこのへんで。濱田(@hamako9999)でした。